中華料理屋を開業するときに知っておきたい注意点を紹介します。中華料理屋といっても高級店から街の庶民的な中華料理屋までありますが、中華料理を作るには高い火力のある調理設備が必須です。

中華料理屋を開業しようと考えている方に向けて、知っておいて欲しい注意点や開業のメリット、開業を成功させるコツを解説します。

中華料理屋を開業で注意すべきこと

中華料理屋を開業するときに注意しておきたいのは、以下の3点です。

強い火力のある調理設備を設置する

中華料理は、火力がなくては美味しい味を作り出せません。中華鍋の持つ特性に強い火力をプラスすることで、短時間で美味しい料理を提供することができます。強い火力といえばガスレンジを連想するかもしれませんが、最近はIHレンジでもガスレンジに負けない火力があるものもあります。

ガスレンジは安く、どんな器具でも使えるというメリットがありますが、掃除がしにくく、火を使うので強力な給排気設備が必要というデメリットがあります。IHレンジは安全性に加え、輻射熱がないので厨房が暑くなりづらく掃除がしやすというメリットがある反面、導入費が高くIH専用の調理器具を揃えなければならないなどがデメリットです。どちらにもメリット・デメリットはありますから、しっかり検討しましょう。

グリストラップが必須

ほかの飲食店と比べても油を使用する量が圧倒的に多い中華料理屋ではグリストラップが必須になります。配管が詰まらないように必ずグリストラップを設置しましょう。

価格帯に合わせて内装にこだわる

中華料理屋を開業する際はお店の価格帯に合わせて、内装にこだわる必要があります。高級店では回転テーブルや金や赤を基調とした内装が人気です。ファミリーで気軽に楽しめるような庶民的なお店の場合は内装工事にかける費用は比較的抑えられますが、内装費を削りすぎるとチープな印象になってしまいます。

予算内でできる内装にはどのようなものがあるのかをしっかり吟味して、コンセプトを踏まえたうえで清潔感がある内装に内装にしましょう。インテリアを使った雰囲気づくりも大切です。

中華料理屋ならではの開業メリット

飲食店は、回転率が高ければそれだけ売上が期待できます。高級中華料理屋の場合はコース料理をゆっくり味わうことが多いですが、庶民的なお店の場合は回転率が高いというメリットがあります。中華料理は中華鍋と強い火力を使うことで調理時間を抑えられますので、回転率が比較的上げやすいのが開業の大きなメリットです。

また中華料理は四川風・広東風など幅が広く、高級中華から庶民的なものまで価格帯も様々です。そのため差別化が図りやすいのもメリットの一つだと言えるでしょう。

中華料理屋の開業を成功させるコツ

中華料理屋を成功させるには、お店の目玉となる料理を作りましょう。ただの中華料理ではなく、そこでしか食べられないという付加価値のある味を提供すれば顧客を集めることができます。

またほかにはないアイデアで料理を提供することができるかどうかも成功のコツです。伝統的な中華料理をアレンジしたメニューや、本場中国のように朝食市場に参入するなど、ほかにはないアイデアに挑んでみましょう。

それから、中華料理は火を使ってダイナミックに調理するという特徴があります。ライブ感のあるオープンキッチンなどでエンターテイメント性を加えると、味だけではなく目でも楽しめるお店にすることができるでしょう。中華料理の特性を生かしたエンターテイメント性のある食空間を目指すのもひとつの方法です。

中華料理ならではの特性を生かした内装や空間づくりを

中華料理は日本人に人気のある料理のひとつです。たくさんの中華料理屋がありますが、ほかにはない料理や空間を提供できるかが開業を成功させるカギになります。調理設備や内装にもこだわり、ワクワクするような空間を作りましょう。

この記事を書いた人

厨房屋

飲食店作りのエキスパート厨房屋は、創業21年、施工実績が4,000店舗以上。
物件探しから、厨房機器の販売・リース、図面作成、内装工事までお店作りのことならすべてお任せください。