厨房屋 「飲食業を開業したいが、どんなジャンルの飲食業を選ぼうか迷っている」というのであれば、スープ屋（スープ専門店）の開業を検討してみるのもおすすめです。
こちらの記事では、数ある飲食業のなかでもなぜスープ屋の開業がおすすめなのか、その2大理由を説明したうえでスープ屋の開業を成功させるための3つのポイントについてもご紹介します。
スープ屋の開業をおすすめする2つの理由
飲食業のジャンルは非常に幅広くありますが、そのなかでもスープ屋の開業をおすすめする最大の理由として挙げられるのが、以下の2点です。
- 金銭的な負担が軽い
- スープのテイクアウトは現代のニーズに適している
この2つのポイントについて個別にご説明しましょう。
1．小規模店舗・少人数で回せるので金銭的負担が軽い
スープ屋（スープ専門店）は、スープ類のみを提供するタイプの飲食店ですから、基本的にはイートインできる店舗形態よりもテイクアウト専門店のほうが向いています。
そして、テイクアウト専門店はイートインできる飲食店と比べると、以下のような理由で開業資金やランニングコストが少なくて済むというメリットがあります。
- 店舗スペースが小さくて済むので物件の家賃などが安い
- 店舗スペースが小さいのでスープ屋の外装・内装工事費も安くつく
- イートインのためのテーブルなども必要ないので設備費も安くつく
- イートインできる飲食店と違ってホールに人員を配置する必要がないので人件費も安くつき、やろうと思えば1人で営業することも可能
2．スープ屋は健康志向とテイクアウト需要の高まりに応えられるので喜ばれる
日本人の食に対する健康志向は年々高まっており、さらにコロナ禍の影響もあってテイクアウト需要も以前よりぐっと高まってきました。
食材などにこだわった健康的なスープを提供するテイクアウト専門のスープ屋は、こうした時代のニーズにしっかり応えられる存在として喜ばれやすいのも、大きな強みです。
スープ屋の開業を成功させるための3つのポイント
スープ屋の開業を成功させるためには、以下の3つのポイントをおさえておく必要があります。
- ターゲットとしたい客層を決めておく
- 立地選びはとことんこだわる
- スーパーやコンビニでは手に入らないスープを提供する
それぞれのポイントについてご説明しましょう。
1．ターゲットに客層のイメージをとことん明確にしよう
スープ屋は、若い世代の女性に支持されやすい傾向がありますが、漠然と「30代ぐらいまでの若い女性がターゲット」というだけではなかなかうまくいきません。
お客に喜んでもらうため、リピーターになってもらうためには、もっと細かい部分でターゲット層を明確にしていくことが必要です。
たとえば「若い世代の女性のなかでも、野菜不足に困っている女性」「アレルギーリスクが低いスープを求めている女性」「具だくさんのスープよりも、仕事の行き帰りにサッと飲めるタイプのおいしいスープを求める女性」など、さらなる絞りこみをしていきましょう。
2．立地選びはとことんこだわる
ターゲット像が明確になったら、いよいよ店舗の立地選びとなりますが、立地選びの際は必ず現地に足を運んで、ターゲットとなる人がよく通るか、周辺の雰囲気なども問題ないかどうかなどをしっかりチェックしておきましょう。
立地選びに失敗してしまうと、成功率はぐっと下がってしまいます。
3．スーパーやコンビニと同じようなスープでは勝ち目はない
スープ屋はスープ専門店だからこそ「その店でしか味わえないスープ」を提供することが大切です。
スーパーやコンビニで簡単に手に入るようなスープと同じようなスープを提供しても、利便性や単価の面で勝ち目はありません。
「ほかにはない、有機の生野菜をふんだんに使ったスープ」など、スーパーやコンビニのスープよりも高いクオリティのスープを提供して特別感を演出しましょう。
スープ屋は時代のニーズに適した飲食店！3つのポイントはしっかり理解しよう
健康的でおいしいスープを提供するスープ屋は、健康志向の高まり、テイクアウト需要の高まりが目立つ現代日本人のニーズに適しているため、幅広い飲食店ジャンルのなかでも、とくに開業をおすすめしたいもののひとつです。
ただし、成功させるためにはターゲット層の明確化や立地選定、メニュー決めなどのポイントをしっかりとおさえておく必要がある、という点はしっかりと理解しておきましょう。